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4 ラスター図形 MIL−R−28002

 

MIL−R−28002は、IS08613を適用したものである。CCITT(国際電信電話諮問委員会)のG4ファクシミリで作成される「ラスター図形」の情報交換を規定している。

ラスター・データは2種類(タイプ1、タイプ2)に区分されるが、国際規格(CCITT勧告T,6)を引用して、各々のデータ・フォーマット、画像圧縮方式、データ、スキャン方式を規定している。

最終版(−28002B Amendment 1)は1993年に作成されたが、今後、タイプ2を国際標準に移行することが予定されている。

 

5 CGM MIL−D−28003

 

MIL−D−28003は、IS08632やANSI X3.122を適用したものである。

本やチャートで作成されるイラストなど、2次元画像表示またはベクトル指向の「コンピュータ・グラフィックス図形」を情報交換する際の記述、保存、通信を規定したものである。

最新版(−28003A Amenament 1)は1992年に作成されたが、今後、MIL−R−28002のラスター・フォーマットとの調和を図り、国際標準に移行することが計画されている。

 

6 IETM MIL−M−87268

 

対話型電子技術マニュアル(IETM:Interactive Electronic Technical Manual)に関する標準の一つで、IETMの表記形式を想定している。説くに、コンピュータ制御の表示装置で利用可能なIETMソフトの開発に関する一般的な要求条件を規定している。

 

MIL−D−87269

対話型電子技術マニュアル(IETM)に関する標準置一つで、IETMデータのデータベース化を規定している。特に、情報交換するための交換フォーマットを規定している。

 

MIL−Q−87270

対話型電子技術マニュアル(IETM)に関する技術の一つで、IETMの開発に係わる契約業者の品質保証(QA:Quality Assurance)プログラムを規定している。特に、MIL−M−87268による表示形式の設定過程や、MIL−D−87269によるデータベース化の生成過程、品質保証組織の確立についても適用範囲が及んでいる。

 

 

 

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